先物取引とレバレッジ

先物取引には欠かせない概念であるレバレッジについて解説したいと思います。まず、このレバレッジとは英語で、日本語に訳すとテコのことなんですね。

テコの原理というのはうまく応用すると通常なら持ち上がらないようなものでも、少ない力で持ち上げることが出来るという原理のことを言います。

このテコの原理のように、少ない資金で大きな取引が出来るためにレバレッジと呼ばれているのですね。先物取引にはこのレバレッジが採り入れられており、本来なら最低売買単位を用意できない個人投資家でも手持ちの資金で先物取引をすることが可能になったのです。

この時に差し入れる小額の資金を証拠金と言います。この証拠金とレバレッジについて、有名な例え話がありますので、それを元に説明することにします。

ある人がマンションを購入しようと考えたとします。そのマンションの価格は3千万円でした。直ちに全額を支払えないので頭金を1割である300万円支払って、残りを住宅ローンにしたとしましょう。これはよくあることで、ごくごく通常の不動産取引ですよね。

さて、そのマンションに手付金として300万円を支払った段階で、不動産価格が上昇したとしましょう。別にそのマンションでないとダメというこだわりがあるわけでもないので、価格が上昇したのなら売ることにして、そのマンションは3500万円で売れたとします。まだ手付金しか支払っていないので300万円の投資で3500万円と3000万円の差額である500万円を手にしたわけです。

本来の現物取引なら3500万円全額を用意しないとこの取引は成立しませんが、手付金だけで取引が成立しました。これが先物取引の証拠金と同じ意味を持つのですね。

買い付け代金の一部を支払うことで取引を成立させ、決済した時にその差額で処理をすることにより、その商品先物を買い付ける代金の全額を用意しなくても良いことになるのです。

先ほどの例でお話しするなら、仮にこの人がマンション購入代金全額である3000万円を持っていたとしましょう。これを証拠金として取引すると3000万円の資金で3億円分の取引が可能ということになります。この場合のレバレッジは10倍ですよね。

このように先物取引はレバレッジを効かせることにより、小額で大きな利益を狙うことが可能なのです。ちょっと先物取引についてよくご存知の方なら「追証」という言葉をお聞きになったことがあるかと思います。

これは先物取引の用語で追加証拠金のことで、先ほどの例で説明しますと、300万円の手付金で手に入れたマンションの価格が逆に2500万円に下落してしまった場合に発生するのです。

実際に入れたお金は300万円なので、500万円の下落となると200万円が不足してしまうことになります。それを追加して差し入れるのが追証と呼ばれるものです。

この追証という考え方をよく理解して、当初から余裕を持った資金で取引するのが先物取引で利益を生む秘訣と言っても、過言ではないと思います。
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先物取引と値動き

先物取引はリスクヘッジを目的としたものなのですが、値動きの荒さやレバレッジの高さ(少ない証拠金で大きな金額を動かす取引)によって、極めて投機性の高い金融商品だという認識が一般的のようですね。

この性質ゆえに一攫千金を狙ったトレーダーに人気があるのも事実です。一日で10%程度の値段が動くこともあるのが商品先物ですから、うまく資金を動かせば一日で金利10%以上を稼ぎ出すこともできます。

それだけ一攫千金のチャンスがあるということは、その逆に一撃で大損をしてしまう可能性も当然ありますよね。だから商品先物は怖い、というのが一般的なイメージなのですが、これは厳密には違うと思います。

商品先物の値動きが激しいのは確かに事実ですが、それが怖いものであるというのは、きちんとしたリスク管理が出来ていないためです。

どんなに投機性の高い金融商品でも、キチンとしたリスク管理が出来ていれば決して怖いものではないのです。それではリスク管理とはどんなことをすればいいと思いますか?

あらゆる相場には値動きがあります。それが大きいものから小さなものまで。大きなもので言うと商品先物や株式、小さなものでは外国為替やインデックスファンドなど。商品先物は確かに値動きが荒い場面があるので、そのリスクを管理する必要があるのです。

まず一番に挙げられるリスク管理とは、ストップロスと呼ばれる損切りです。これは自分なりの予想に基づいて張った相場が思惑と違う方向に進んでしまい、含み損が出てしまっている時に必要となるのです。

相場が思惑と違った方向に進むと、ここで2通りの行動があります。すぐにそのトレードを中止して損失を最小限にとどめるか、または損失を確定せずにいつかまた思惑の方向に進むまで持ち続ける、この2通りですね。他に相場のテクニックとして方法はあるのですが、大きく分けるとこの2通りといっていいと思います。

前者のように、相場が思惑と反対の方向に進んだ場合に損失を最小限に食い止める取引手法を損切りと言うのです。これは長い目で見ると実に有効な手段で、最小限の損失で食い止めると、またすぐに仕切りなおしをすることが可能です。

その次にはもっと利益を出しやすい相場展開が待っているかも知れませんから、トータルで見ると勝率が非常に高くなります。この損切りをどの水準(価格)で行うかが、トレード技術の差になってくると思います。

技術や経験の差は当然ありますが、相場が思惑と反対の方向に行ってしまった時の行動こそがリスク管理だということを念頭に置いておくと、値動きが荒いと言われる先物取引も決して怖い存在ではなくなると思いますよ。
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先物取引って?

先物取引はリスクヘッジのために生まれた金融派生商品といっていいと思います。本来は大口の取引が基本で、あまり一般顧客に関係のないものでした。それでも証拠金取引と呼ばれる手法が生み出され、少しの預かり金で大口の取引が出来るようになり、一般投資家にも門戸が開かれたのです。

但し、少しの預かり金で大口の取引をしているのですから損も得も大口です。そのリスクをしっかりと踏まえた上で取引しないと儲けるどころか大損をしてしまうんですね。

パソコンやインターネットの普及により、リアルタイムなオンライントレードが可能な時代となりました。株取引をしている人ならほとんどの方がこのオンライントレードを体験されていることと思います。

何せ場立ちと言って証券取引所に立って株を売買しているのと全く同じ条件で自宅でのトレードが出来るのですから、一般投資家にも大いに勝機があります。そのため非常に人気なのですが、これは先物取引でも同じことができます。

先物取引も常にどこかの取引所にて取引が行われていますから、その値動きと全く同じものをパソコンで見ることが可能です。もちろんその価格での売買もできます。リアルタイムな取引が可能という意味では株や外国為替と全く同じなんですね。

投資技術を磨けば他の投資よりも大きな利益が期待できることもあって、先物取引はここ数年一般投資家による取引量が増加しています。先物取引に関わる情報やチャートの表示も全てリアルタイムなので、取引所で取引しているプロのトレーダーと全く同じ臨場感を味わうことが可能です。

何か経済ニュースで先物相場に影響を与えるようなニュースが流れると、即座に相場が反応して価格が一方向に動き出す(これを専門用語で動意づくと言います)から、経済の最前線に居ることを実感できるのです。

ソーシャルネットワーキングサービスの国内最大手であるミクシィに関連のコミュニティはたくさんあり、同じく先物取引をやっている一般投資家と交流を持つことも簡単に出来るようになってきました。

これまでなかったこれらの情報流通が行われるようになり、これまであまり重視されることのなかった一般投資家の動きにひとつの大きな動きが見られるようになってきたのです。これもインターネット時代の金融を象徴している流れといえると思います。
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先物取引とリスクヘッジ

先物取引はデリバティブの一種で、あらゆる商品取引のリスクを軽減するためのものなんですよね。つまりそれは将来の取引価格を早い段階で決めてしまい、その価格で取引する権利を売買するのが先物取引ということになります。

そんな先物取引のシステムをリスクヘッジに利用している分野は数多くありますが、ここでは外国の通貨についてのお話をしたいと思います。

自国の通貨を外国の通貨に換えることを両替と言います。外国の通貨を自国の通貨に換えることも同様です。海外に行くと街のそこかしこに両替屋があって、それぞれの両替屋は各々の交換レートを提示しているんですね。その交換レートによって違う国の通貨同士を交換してくれるのです。

これをマーケットのシステムで運用しているのが外国為替ということになります。毎日のニュースでも必ず株価とならんで「本日の円相場は…」と報じているので、それが外国為替のことである、というのはほとんどの方が知っていることだと思います。

この外国為替市場というのは世界最大の巨大マーケットで、世界各国のあらゆるお金が流通しているんです。

日本のように貿易で成り立っている経済大国にとって、この外国為替というのは実に密接な関わりを持っています。多数の日本企業が海外に進出して世界の市場に向けて製品を販売しているのです。トヨタ、松下、ソニー、シャープ、東芝、日産、ヤマハ、ホンダ、スズキ、カシオ…どれも世界の市場でシェアを持っている一流企業ばかりですよね。

これらの企業が素晴らしい製品を作って世界に向けて販売したら、その代金はあらゆる国の通貨で集まることになるのです。その中でも米国ドルや欧州ユーロは世界のメジャーカレンシーと呼ばれる基軸通貨ですので、これらのお金が集まることになります。

そのお金を最終的には日本の円に両替して初めて利益が確定するのですね。このお金の交換時に外国為替市場を利用することになるわけです。米国ドルや欧州ユーロを売って日本円を買う。輸出企業はこの取引を、逆に輸入企業は日本円を売って決済に必要な外国の通貨を買います。マーケットでは日夜これが繰り返されているわけなんですね。

そのため、どれだけ素晴らしい製品を作ってその製品が売れたとしても、外国為替市場で有利なレートで日本円に両替しないと、儲けがなくなってしまったり、最悪の場合は損を被ることになるのです。

これを為替リスクと言います。多くの輸出入企業はこの為替リスクと長年戦ってきており、儲けが出るレベルの想定レートというのを設定しているのです。

その想定レートで将来も外国の通貨を売買出来たら…これは大幅なリスク削減になりますね。外国為替の先物はこうしたニーズから生まれました。これは為替予約と呼ばれています。

未来のある時点において、一定のレートで外国の通貨を売買できる権利を早めに購入しておくのです。こうすることにより、本業の儲けを為替リスクによって失ってしまう心配がなくなるのですね。
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